三重の中小企業診断士・エスモットblog

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整理することで安全を得る4

強みと特別をもっと外に! エスモットです。

 

過去3回にわたって労働災害の話について紹介しましたが、今回でいったん最後となります。

 

第三次産業の災害状況の内訳

今回は第三次産業の災害状況の内訳です。

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参考:厚労省 労働災害発生状況から作成

前回の話からおおよそ推測はできるかと思いますが、転倒、無理な動作、墜落が多くなっています。
転倒は多くの業種で1位となっており、こちらの対策をすることで、全体の災害件数を減少できるかと思います。
そして、動作の反動、無理な動作については重量物を持つ機会が多い商業や、人とかかわる保健衛生業が多くなっています。
昨年度に至ってはコロナウイルスの影響で保健衛生業の災害件数が増えていると予想します。
個別状況を見てみると、商業では交通事故も多くなっており、安全運転が必要となってきそうです。

災害があったことは周知する

このような災害が発生した場合、関係者だけにとどめるのではなく、従業員に広く事例として伝えるべきと考えます。
ハインリッヒの法則では1件の重大な事故のなかには29件の軽微な事故、300件のヒヤリハットが含まれています。

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ヒヤリハットの時点でそう言った事例があった、と仮想経験させることで、災害への意識が高まります。
災害を起こさないためにも経営者や幹部としては以下のような災害防止を推進していくと良いでしょう。

  • 整理整頓の徹底
  • 作業安全設備の整備
  • 作業員同士の交流
  • 作業員の健康への配慮
  • 上長による頻繁な現場視察
  • 事故や労働災害の情報共有
  • KYなどの現場の安全活動

 

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4回にわたって、災害の実情について紹介していきました。

5Sと聞くと、製造業という印象が強いと思いますが、全産業の半分は第三次産業での災害でした。

製造業以外も5Sに努めたり、KY活動などを行うことで安全に仕事ができるようになるかと思います。

災害のない仕事場になれるようにしていきたいですね。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます

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