設計者・開発者も原価を考える
強みと特別をもっと外に、エスモットです。
PLMについて
最近PLMについての本を読みました。
PLMとは
PLM(Product Lifecycle Management:製品ライフサイクル管理)とは、企業の利益を最大化することを目的に、製品の企画、設計から生産、販売、廃棄に至るまでのライフサイクル全体における製品情報を一元管理することである。近年、従来の製品データだけでなく、IoTにより得られた情報もPLMで管理しようという動きが活発化しつつあり、PLMの重要性が再認識されている。
というものです。
利益を意識する
最終的に製品が売れた際に発生する利益は、売上-原価=粗利となります。
そこから、販管費などが引かれるわけですが、粗利が肝になることは言うまでもありません。
粗利を意識する。つまり、原価を意識しながら設計・開発をしなければ設計開発段階でいくら売れても利益が上がらない製品ができる可能性があります。
そこで、新しく開発する際は、今までの部品を流用できないか、などの新製品に係る固定費を削減することで、利益を増やす必要があるというわけですね。
さらに、原価の削減を大きくできるタイミング・やりやすさは設計や開発初期が一番たかく、リリースに近づくにつれてやりにくくなります。
単独ではなく、相互補完する
とはいえ、PLMのみで運用するのではなく、「ERP(Enterprise Resources Planning)」「SCM(Supply Chain Management)」などといったシステムと連携をすることで、より効率的に業務を進めることができるという話でした。
削減ではなく、向上する
そして、システムによって今までの業務時間が〇%削減できます。という言い方ではなく、業務効率が〇%向上します。という言い方をすることで、採用されやすくなる。というコンサルタントの視点でも記述されていました。
普段あまり読まない本なので、課題図書でしたが、興味をもって読むことができました。まずは読み切ることが重要ですね。